クラウド型12誘導心電図伝送システムSCUNA

活用施設のご紹介

CASE.3 岩手県宮古地区
広域行政組合消防本部様
導入時期 2016年12月
活用モデル
連携組織

ご活用内容

全救急車輛からの「クラウド型12誘導心電図伝送システム」を
岩手県宮古地区広域行政組合消防本部にて本格運用開始

心筋梗塞患者のカテーテル治療により冠動脈血流を再開する(再灌流)までの時間短縮や、救命率の向上などには、救急隊による患者搬送時において、病院到着前に12誘導心電図を医療機関に共有することで、医療機関側の治療開始準備が大幅に早まり、患者治療上の予に対する有用性が広く認知されるようになりました。

これまで宮古地区広域行政組合消防本部(以下、宮古消防)は、2015年より、1台の12誘導心電計を救急車輛に搭載し、救急車輛から患者到着前に医療機関へ12誘導心電図を共有するテスト運用を行い、準備を進めてきました。この度、域内すべての救急車輛より、12誘導電図伝送が可能となる準備が整い、本格運用を開始します。

本システムの運用では、クラウド型バイタルデータ共有システムSCUNA(スクナ)を活用して12誘導心電図を医療機関と共有します。岩手県初のクラウド型12誘導心電図・画像伝送システム(以下、本システム)の本格運用開始となります。
医療機関側は、患者受け入れ前に治療準備を開始できることから、心筋梗塞患者のカテーテル治療により冠動脈血流を再開する(再灌流)までの時間短縮や、救命率の向上、さらには、専門医でなければ心電図読影による判断の難しい、その他の心疾患の診断や、救急搬送先選定を早めることが期待されています。

本システムの運用による医療機関と救急隊との連携により、宮古地区住民の救命および、一人でも多くの心疾患患者の社会復帰を目指します。

宮古地区広域行政組合消防本部における運用体制全体像

宮古地区広域行政組合消防本部の概要

宮古地区広域行政組合(みやこちくこういきぎょうせいくみあい)は、岩手県宮古市、下閉伊郡山田町、岩泉町、田野畑村及びの1市2町1村が設立している一部事務組合。

○消防本部
宮古市五月町2-1
○消防本部名称
宮古地区広域行政組合消防本部
○管内面積
2,672.43km²
○職員定数
253人
○消防署3カ所、分署4カ所