クラウド型12誘導心電図伝送システムSCUNA

活用施設のご紹介

CASE.4 兵庫県立淡路医療センター様
ご担当医師 林孝俊先生(副院長 兼 救命救急センター長)
導入時期 2016年7月
活用モデル
連携組織

ご担当の先生からのメッセージ

2016年7月から淡路医療圏域において関西初となる救急車からのクラウド型の心電図・画像伝送が始まりました。プレホスピタル(病院前)ケア、病院内治療体制に新たな進歩が加わりました。
今回2台の端末から伝送しますが、当面は淡路圏域各消防支所の救急車からの伝送画像の地域差に関する検証を行う予定です。

救急車からの12誘導心電図伝送は循環器内科医である私の10年来の懸案事項でした。(専門医はその有効性を以前から認識していました)前任地でも救命救急センター長でしたので導入を考えましたが、当時心電図伝送は専用システムで非常に高価であり、また関係機関の理解も十分得られませんでした。

今回システム導入ができた理由として

  1. IT技術の発達により信頼性の高い画像伝送システムが利用可能となり、
    病院内外でスマートフオンなどモバイル端末を利用したデータ閲覧が可能になったこと。
  2. 改訂された蘇生ガイドライン2015では病院前心電図の記録と通知は強い推奨の項目となったこと。
    (今後全国的な病院前心電図伝送の普及が予想されます)
  3. 最も重要な点ですが、消防機関の職員の方々の十分な理解と協力が得られたこと。

が挙げられます。

救急現場で新たな業務負担になりかねない本システム導入を住民のために快く受け入れていただいた消防機関関係諸氏には心からお礼を申し上げます。
我々救命救急センタースタッフは消防当局と綿密な連携を図り、今後とも地域住民を守るために最大限努力していく覚悟ですのでよろしくお願いいたします。

※許可をいただき、淡路医療センター救命救急センターFacebookより引用させていただきました。

病院の紹介

○名称
兵庫県立淡路医療センター
○所在地
兵庫県洲本市塩屋1丁目1番137号
○開設年月日
昭和31年4月20日
○診療科目
内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、血液内科、神経内科、外科、心臓血管外科、呼吸器外科、脳神経外科、整形外科、形成外科、精神科、小児科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、病理診断科、救急科、歯科、歯科口腔外科(26科)
○病床数
441床(一般377、精神45、結核15、感染4)

(病院ホームページ)http://www.awajimc.jp/